連草

福岡人向けグルメ情報+真面目なゲスネタ+α

Dr.マシリト「ベルセルク」を斬る

マシリト突っ走る(笑)

少女漫画の白泉社の、ほそぼそした少年誌「ヤングアニマル」。

実は「3月のライオン」や「ベルセルク」の連載誌であり、侮れない。


その7/8発売のNo.14に、白泉社鳥嶋和彦社長と、ベルセルク三浦健太郎さんの対談が載ってた。

鳥嶋さんは、ジャンプで鳥山明らを担当した名物編集者で、「Dr.スランプ」に、Dr.マシリトという敵キャラ(?)で登場した人。


今は白泉社に行ってたのかー って、実は白泉社って、集英社小学館同じグループなのね。

それならサンデー(小学館)の方をどうにかしてやれよ! と思ったのは内緒。

 

マシリトは、三浦さんを持ち上げつつ、盛大にダメ出しする。

 

  • 重い!
    「蝕」なんて物語中盤で出すエピソードじゃない。だから後がきつくなる。

  • 遅い!
    セリフとカットが多すぎ、背景も不要。勉強(のための休載)なんかすんな。

  • 長い!
    さっさと見切りをつけて、次行け次。

 

よくぞ 言ってくれた。

 

さらに、三浦さんのことを「描画よりセリフ回しに才あり」と評する。
それって「自分の仕事を減らして、とっとと話を進めろよ」って説得だよね。

 

よくぞ やってくれた!

 

ただ残念なことに、終始、話が噛み合ってない。

おそらく三浦さんは、頑固というか、自分の殻から出ない人なんだろう。他人の意見は、聞いてるようで聞いてない。ただ自分のやりたいことを、やりたいようにやるだけ。


三浦さんがそうであることを、マシリトは無能な編集者(の調教不足)のせいだと喝破する。
でも、もう手遅れなのかな。

可愛い新人のころに手を入れず放置しておいて、作家様としての自意識が盛り上がっている今更、にわかに意見しても変わらないだろう。

 

編集者というもの

三浦さんに響いてないのが悔しいが、マシリトは読者を向いている。その言葉はリアルで、重みがある。

作者が、内なる声にしたがって突っ走るだけなら、同人誌やWebマンガにしとけ、ってことだね。

商業誌で多くの読者に届け、響かせるなら、作者の内なる声を誰かがコントロールしなきゃいけない。自分でできる作者もいるかもしれんが、難しければ(たいてい難しいのだろう)、編集者の仕事だ。

 

おそらくマシリトは、三浦健太郎という才能を見て本気で「惜しい」と思った。この天才の内なる声の大きさ、引き出しの多さに、純粋に「もっと描かせたい」って感じた。「もうちょっと上手くやっとけよ」、「オレなら上手くやれた」って。

 

実際、ベルセルク休載中に気晴らし(?)で描かれた「ギガントマキア」が、なかなか良かった。

 

  

 

もうこっちで良いんじゃない? って本気で思った。

間違いなく、迸る才能がそこにある。あとは誰かが鈴をつけられたら・・・

 

ボクは、この対談を見る前から、ベルセルクの連載は追っかけないと決めている。

この対談を見て、マシリトと配下の者による今後の継続的な関わりに微かな希望は抱いた。
とは言え、大きな期待は持たずに、状況を見守っていこうと思ってる。