連草

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騙す人生

詐称のパターン

技能・効能の詐称は、世にあふれてる。ボクの分類じゃ、被害の軽い順に、

  1. 針小棒大
  2. 別人格
  3. スピリチュアル

 

政治家なんかに多いのは「針小棒大」タイプだ。たとえば、短期講座を受講しただけの学校を「卒業」したと詐称するような人。小ずるい小悪党って感じ。

 

そのひどいのが「別人格」タイプ。あたかも別人であるかのように、虚構の人物像を創り上げるレアもの。ちょっと前に話題になったショーンKショーン・マクアードル川上)こと川上伸一郎氏がこれ。軽く見る向きもあるけど、悪党だよ。

 

でも一番厄介なのは、「スピリチュアル」タイプだ。確認しようのない「特殊な技能」「特別の効能」を宣伝する人たち。

これ、タチが悪い。天然だからなお悪い。

 

別人格タイプの悪

件の川上伸一郎氏はすごい。報道を冷静に振り返ってほしいが、ここまで徹底した詐称は珍しい。それを社会的信用のある人たちに信じ込ませ、テレビに出るまで成り上がり、露見後も「擁護派」を生み出すなど、稀有な才である。

 

擁護派は「経歴で人を判断するのはおかしい」と言うが、おいおい落ち着けと言いたい。

自己投資・研鑽したコンサルタントと、素人が、たまたま同じ発言をすることはある。
門前の小僧が高僧のように振舞って、ありがたがられることもあるかもしれない。でもその小僧って、「徳が高い」んじゃなく、単に「ペテンが上手い」だけだ。

これ、「騙された方が悪い」のかい?

 

擁護派は「誰に迷惑かけた?」とも言う。想像力が貧困じゃないか。

  • 関係した人たちには、人生が変わるほどの影響を被った人がいるはずだ。
  • 詐称に基づいてセミナーをし、テレビに出てた。コンサル契約も取ってたかもしれない。金を払って「習わぬ経」を聞いた人が少なからずいるはずだ。
  • 公共の電波が使われ、伝播力のあるテレビで視聴者に情報が届けられたんだ。テレビ業もコンサルタント業も、信用を損なった。

なぜ詐称する必要があって、詐称でどんな効果を得られるのか。それって、コンサルタントの肩書で食おうとする本人が一番よく分かってる。
詐称をはじめたのは確信的で、詐称を続けたのは意識的であり、騙すつもりで騙してたんだ。

コンサルタントにとっての経歴(キャリア)は、品質表示に他ならない。
産地偽装と同じだ。ノンブランドの何倍もの代金を払った人に、「美味かったからいいでしょ」なんて言えないでしょ。ブランドを必死に守ってる産地の人たちのことも、想わないではいられないでしょ。

 

スピリチュアルタイプの闇

別人格タイプは騙そうと思って騙してるから、悪党だけど、理解の範疇だ。

これに対し、スピリチュアルな人は騙してるつもりがない。天然の災害だ。

 

あやしげな話に、人は簡単に騙されない。スピリチュアルを「演じる」には、かなりの演技力が必要だ。

あやしげな話に人が騙されるのは、たいてい、相手が天然のとき。本気で信じ、自信を持ってゆるがない相手に、騙される。

 

結婚詐欺は、男がするものとのイメージだったが、女もするし、女の方が始末が悪いようだ。木嶋佳苗上田美由紀筧千佐子と続いた連続不審死事件で、キンタマの縮まった男は少なくないだろう。

報道された彼女たちのキャラを見て、「なんで次々騙されたか?」と不思議に思ったかもしれない。
ボクは、彼女たちこそ、天然だったんだと思う。

 

二次元にこもる男子の典型的な妄想は「自分の中味を好きになるコとちょめちょめ」というものだ(女子も、「本当の自分を好きになる人とほげほげ」って話を好むね。それも同根だ)。

しかし現実には、自分のスペックを見られないことはないし、相手のスペックを見ないことはない。というより、大人になれば分かるが、そもそも「自分の中味」「本当の自分」って、スペックと切り離して存在するものではない。

もちろん普通の人は、スペックを入口にしつつも、スペックだけで相手に惚れることはないだろう。惚れた後に相手のスペックが変化しても、すぐに情を失うわけでもないだろう。

 

でも、普通じゃない人はいる。

天然の詐欺師は、騙すために惚れたフリをするんじゃなく、金持ちというスペックがあれば本当に好きになるし、金が尽きたら途端に冷めるんだ。

その延長線上に、殺すために惚れたフリをするんじゃなく、ナチュラルに、惚れたあと殺す気になるヤツがいるんだろう。「追いかける恋をしたい」「釣った魚にエサやらない」の、ひどいバージョンだ。

 

天然は本気で惚れる。本気だから、次々陥落するんだ。

 

災害をふりまかない

大被害を与える大物こそ滅多にいないが、スピリチュアルな人自体は、掃いて捨てるほどいる。

デマ拡散や、小口詐欺っぽいことを、無自覚・日常的に繰り返してる。その多くは、人柄の良い「親切なおっちゃん・おばちゃん」タイプであるのが逆に厄介だ。

 

スピリチュアルな人には、つける薬はない。人里に降りずに、霊域で独り魂を磨く人生を送ってほしいと願うばかりだ。

スピリチュアルじゃない人は、拡散に手を貸さないよう、気をつける必要がある。特にSNS界隈では、知らずに拡散源になることがあるので要注意だ。

実際、FacebookTwitterには、胡散臭い健康食品、マルチ商法霊感商法、宗教・自己啓発似非科学・似非エコ、ヘイトなどの書き込みが溢れている。

彼らの汚染力を侮ってはいけない。ゆめゆめ近寄らないことだ。